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PAG 河合『Personal Act Gene』|『「睡眠不足」を感じたらそのまま放置してはいけない理由』

PAG『Personal Act Gene』河合です。 PAG『Personal Act Gene』は多様化する日本人の生活習慣病に関するヘルスケアの情報を配信するブログです。「「睡眠不足」を感じたらそのまま放置してはいけない理由」について書きます。

PAG 河合 ヘルスケアニュース介『睡眠不足を感じたら放置してはいけない理由とは』

日本は世界的に見ても睡眠不足の人が多いです。

単なる軽い「睡眠不足」だと思って油断していると深刻な病気や重大な事故の原因にもなりかねない。

特に、睡眠中に無呼吸・低呼吸を繰り返す「睡眠時無呼吸症候群」には注意が必要だ。

日本は“睡眠不足の国” 睡眠不足は認知症やがんにも関係

 日本は世界的に見て“睡眠不足の国”である。経済協力開発機構が2014年に行った国際比較調査において、各国の15歳~64歳までの男女の睡眠時間を比較すると、日本人の睡眠時間は、世界主要国29ヵ国の中で韓国に次いで2番目に短かったです。

 最も睡眠時間の長かった南アフリカの9時間22分と比較して、日本人は男女ともに睡眠時間が8時間未満と、1時間30分以上も短かったのである。

日本人の平均睡眠時間がこれほどまでに短くなっている要因としては、パソコンやスマートフォンの普及によって生活の夜型化が進んだことが挙げられるが、根底には日本人の睡眠に対する「意識の低さ」が影響していると考えられます。

 近年になり、睡眠不足が、認知症やがんをはじめとする命にかかわる病気と関係することが明らかになってきました。

それに従い、健康における睡眠の重要性が見直され、現代人の睡眠不足に対して警鐘が鳴らされています。

 しかし、日本人の睡眠時間は短い傾向にあることは言及した通りで、よって短い睡眠時間の中で、いかに良質な睡眠をとるかが重要となります。

 そこで今回は、睡眠の「質」を下げる主原因の一つである「睡眠時無呼吸症候群」について取り上げ、その対策方法について解説していきます。

睡眠時無呼吸症候群」は 睡眠中に無呼吸・低呼吸を繰り返す病気

睡眠時無呼吸症候群」とは、睡眠中に無呼吸・低呼吸を繰り返す病気である。

何度も呼吸が止まり、そのことで体の中に酸素が供給されないことから、深く眠れず熟睡できない。

こうした状況が一晩中繰り返されるために、日中に強い眠気を催し、ひどい場合には生活に支障をきたすことがあります。

 現在、日本における睡眠時無呼吸症候群は、潜在患者も含めると500万人以上に達すると推測されています。

この睡眠時無呼吸症候群が一般に広く知れ渡ったのは、2003年に起きた山陽新幹線の居眠り運転事故に遡ります。

 運転士は約26キロの区間、時速270キロの速さで約8分間もの居眠り運転をしていました。幸いにも、列車がホーム手前で緊急停止し事故には至らなかったものの、睡眠時無呼吸症候群が社会的問題として認知されるきっかけを作った大事件でありました。

 このような睡眠障害により、日中の眠気や集中力の低下による作業効率の低下、遅刻・欠勤の増加、交通事故のリスクが増加することなどから、年間3.5兆円もの経済損失が生まれるという試算が出ており、これを受けて交通業界では、積極的に運転手に対して睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査を行う取り組みも行われるまでに至っています。

 睡眠時無呼吸症候群の場合、例え8時間を睡眠時間にあてたとしても、当然のことながら8時間分の休息効果は得られない。それどころか、睡眠時無呼吸症候群が、高血圧症や心疾患、脳血管障害、糖尿病等の生活習慣病にも影響することが指摘されているのである。

 こうした睡眠時無呼吸症候群による身体への悪影響は、睡眠時の血中酸素濃度の低下、すなわち低酸素状態が繰り返されることが原因と考えられています。

低酸素状態は、高山病に代表されるように身体の酸欠状態であり、身体へ相当な負荷がかかります。

さらに、血中の酸素濃度が低下すると、それを補うために心臓は心拍数を増やして全身に酸素を送ろうとする代償機構が働きます。

 実はこの状態、心臓や血管にとって極めて負担が大きいです。

そのため、放置しておくと、高血圧症、糖尿病、脂質異常症を呼び込み、動脈硬化が進行し、それにより不整脈狭心症心筋梗塞脳卒中など、さまざまな合併症を誘発するのである。

事実、恐ろしいことに、睡眠時無呼吸症候群は健常者に比べて、「死のリスク」が4倍高い、という報告があるほどである。

PAG 河合 ヘルスケアニュース『睡眠時無呼吸症候群の 無呼吸・低呼吸の原因とは』

 では、睡眠時無呼吸症候群の無呼吸・低呼吸の原因は何なのか。

 睡眠時無呼吸症候群は大きく分けると、「中枢性」と「閉塞性」、両方が合わさった「混合性」の3種類があります。

中枢性とは、呼吸筋の活動そのものが停止する病態であり、脳血管障害などを患った後に発症します。

一方、これに対して閉塞性とは呼吸活動はあるものの、肥満などにより狭くなっている気道が、仰向けに寝ることで舌が下がり、気道がさらに閉塞し呼吸停止する状態。睡眠時無呼吸症候群の大半は、この閉塞性に該当し、その多くは40~60歳くらいの肥満の人にみられ、体重の増加・加齢とともに症状は悪化します。

体型的には太った男性、首の短いような男性、舌の大きいような人が睡眠時無呼吸症候群のリスクが高いです。

特に、日本人は顎が小さく、下顎が後退しているというような骨格的特徴があることから、欧米人と比べて、同じような体重であっても睡眠時無呼吸症候群罹患率が高いと言われています。

 また、睡眠中に上を向いて寝ること、アルコールを飲むことも、舌を落ちこませて気道を塞いでしまうため、睡眠時無呼吸症候群を悪化させる原因となります。

睡眠時無呼吸症候群に対する対策は まず本人の自覚から始まる

 睡眠時無呼吸症候群に対する対策としては、まず本人が睡眠時無呼吸症候群であるという自覚から始まります。

 実は、睡眠時無呼吸症候群は、自覚症状があまりないため気が付きにくいことが問題となっています。

本人が自覚をするために、日常生活に支障があるような過度な眠気がある場合は、睡眠時無呼吸症候群を疑うことが重要である。

 また、起床時に、口が渇いている、頭がズキズキと痛む、熟睡感がない、身体が重い、すっきりと起きられないといった症状も、睡眠時無呼吸症候群を疑うきっかけとなります。

 このようにして、まず隠れている睡眠時無呼吸症候群に気づき、そして次に適切な治療を行い睡眠の質を上げることで症状の改善を試みます。

 睡眠時無呼吸症候群の治療法は、「持続的陽圧呼吸療法」と「口腔内装置」の二つが主流だ。前者の持続的陽圧呼吸療法は、鼻にマスクを密着させた状態で眠り、無呼吸が起きた時に自動的に機械が判断して、吸気のタイミングで空気を送り込み、塞がってしまう気道を拡張し、無呼吸状態に陥るのを防ぐ装置を用いた治療である。

 現状、睡眠時無呼吸症候群に対して現在一番有効な治療法であり、軽症から重症まで幅広い適応が可能であるが、その一方で装置が大掛かりでなじめず治療が継続できないこともある。後者の口腔内装置は、歯科医によって制作されるマウスピース型の装置で、持続的陽圧呼吸療法よりも簡易的であるため導入しやすいことから軽症な場合には有効な治療法となりうるが、重症の場合は上述の持続的陽圧呼吸療法に頼らざるを得ない。

医師による診断と 専門の医療施設での治療が必要

 どちらの治療においても、まずは医師による診断が必要であり、無呼吸症候群の検査、診断のできる専門の医療施設での対応となります。

 睡眠の質を蝕む睡眠時無呼吸症候群――。

 この病気には加齢や生活習慣の変化が関与していると言われており、今後ますます睡眠時無呼吸症候群の患者数は増加すると推測されています。

 睡眠時無呼吸症候群は、学力や労働生産性の低下等の悪影響を生むため、各個人が睡眠健康について自己管理をしていくことが重要である。

 繰り返しになるが、日常生活に支障があるような過度な眠気がある場合は睡眠時無呼吸症候群を疑うこと。そして、もし睡眠時無呼吸症候群である場合には、適切な治療を行い、睡眠の「質」の改善に努めてもらいたい。

 

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